新しい便利なサービスを世の中に広めるためには、
(1)サービスを思いつく
(2)プロトタイプを作って感触を確かめる
(3)周囲を巻き込んで利用してもらう
(4)高品質な実装を行なって公開する
(5)ユーザの声を聞きながら継続的に改善を続ける
という長いステップが必要である。
Nota Inc.で展開中のGyazo, Scrapbox, Helpfeelはいずれも10年以上にわたって(1)〜(5)を継続している。講演者はもっぱら(1)〜(3)を担当しているが、(4)〜(5)のプロダクトマネジメントまでの連続的な流れについて、Notaでの実例を紹介する。
登壇者プロフィール
1984年東京大学大学院工学系研究科電子工学専門課程修士課程修了。工学博士。シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米国Appleなどに勤務後、2009年4月より慶應義塾大学環境情報学部教授。情報検索、テキスト入力、情報視覚化、実世界指向インタフェース、予測インタフェース、認証技術など、ユーザインタフェースに関連する幅広い研究開発を行なっている。
携帯電話やスマートフォンで広く利用されている予測入力システムやフリック入力システムの開発者。Gyazo, Scrapbox, 本棚.org, QuickMLなど各種のWebサービスを運用中。